天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』

ひむか共和国の話題

日之影の二人の達人

Posted on 2014-07-10

日之影町

天然クーラーと天然うなぎの蒲焼き
涼しい、おいしい、達人に会えてよかった

hinokage002

 

森と川、二人の達人を訪ねた。

森林セラピーの基地に認定されている日之影でセラピストとして、『癒しの森の案内人』を務める髙見昭雄さん。
ただの散策や森林浴と混同されてしまいがちだが、森林セラピーには科学的な実証実験で確認された効果がある。確かに森に整備されたコースを歩く事が中心にはなるが、正しい歩き方やスピード、滞在時間を伝えながら一緒に過ごす事で森の持つ力を最大限に取り込み、ストレスから開放されたり、心身ともにリラックスできて健康な状態に近づける『療法』が森林セラピーである。
髙見さんは技術と経験を積んだセラピストであるけれど、いかにも自然体で、隣にいるだけですぐにリラックスしてしまう。癒してくれるのは森のフィトンチッドや清流のマイナスイオンだけではないようだ。

「どんな話をして歩くんですか?」
「そうですね、木の話、鳥の名前、虫の事‥‥ま、いろいろです。」
水の涸れている谷にさしかかると
「ここは天然のクーラーです。」と髙見さん。
振り仰ぐと緑のトンネルの奥から思わず両手を広げたくなるような清々しい風が絶えず吹き付けてくる。
明らかに森が吹かせている風だ。

hinokage003

hinokage004

川沿いを歩く、水はまるでラムネのように透き通る

 

川の達人の朝。

「一尾くらい掛かっとけば‥‥」
と遠慮がちに役場の近くの五ヶ瀬川に下りて行った田中省二さんだったが、前日の夕方に仕掛けてあった10本ほどのうなぎの『つけ針』で、びっくりするほど大きいうなぎを7尾と型の良いヤマメを1尾釣り上げてみせてくれた。

子どもの頃から、何よりも川が好き、これからの季節は鮎釣りの日々、秋には山太郎ガニ、冬は山に入ってイノシシと鹿。ずうっと昔から人々がいただいてきた日之影の川と山の恵みを今も変わらず分けていただく。
獲物は息子さんと奥さんとで営む居酒屋でお客さんにふるまう事が多い。
「帰りに寄ってん、うなぎ焼いとくから」
と言っていただいたので、夕方お店に寄ってみると、今朝捕れの天然うなぎの絶品蒲焼きを供してくれながら奥さんが苦笑しておっしゃる。
「主人はもう、明日のつけ針を仕掛けにいきました。」
そういえば今朝、省二さんは少年のような目を輝かせながら言っていた。
このポイントでこれだけ釣れたのだから、川の対岸側にも必ず同じくらいうなぎがいる‥‥(ニヤリ)

hinokage005

hinokage001

座敷には省二さんが河原の石に描いた魚や蟹の精密な絵が。その観察眼、器用さ、全く川とともに生きている人に違いない。

hinokage006

「蒲焼きごちそうさまでした。」
本人は川なので、奥さんに丁重に礼を述べ、居酒屋『左近』を後にした。

RSS Feed  Tags:
Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed

Related Posts