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ひむか共和国の話題

日之影の楽しみ方〜バイパスをビューんと走ったのではもったいない。

Posted on 2015-05-09

バイパスをビューんと走ったのではもったいない。

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延岡から高千穂へ、その先の阿蘇・熊本へ。誰もが早く着きたい!と急ぐ時代、国道218号はビュンビュンビュビューンと疾走する車ばかり。でもそれは深く刻まれた谷間に架かる高い高い橋とトンネルを通るバイパスルートの話。ほんの二十年程前までは、まだまだ五ヶ瀬川沿いの谷間を走るルートが現役だったのであります。
(ん?別に急ぐことはないんじゃないかな?)そんな心の余裕がある人は是非とも旧道を走ってみるのがよろしい。バイパスに架かる橋を真下から見上げる。断崖絶壁にほとばしる泉の水を飲む。廃線となった高千穂鉄道の鉄橋が川面に映る。急いで走り抜けては出会えない景色に心奪われること間違いなしです。

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そんな旧道沿いの深い谷間にあるのが日之影町役場。周りには、なんだかとても懐かしい商店街。役場の駐車場に車を停めてぶらり、はじからはじまで歩いてみますか。

商店街の西の端にひときわ目を引くレンガの煙突。創業天保二年、麦やもち米・そば・芋など様々な焼酎を作りつづける姫泉酒造の工場と店舗です。麦の『ほしゃどん』、芋の『御幣』など神楽にちなんだ名前の焼酎を紹介してくれた姫野寛彰さんと奥からトコトコ駆け出して来た娘の凛ちゃん、にっこり笑ってハイ、パチリ。

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買った御幣一升瓶をぶらさげて商店街を役場方面へ戻ってみます。軒先に生活必需品をうず高く積み上げた店や、ラジオ店という名前の電気屋さん、駄菓子がずらりと並んだ釣り具屋さん・・・味わい深い店々を楽しみながら歩いていくと、ついに見つけた!こんな旅にはうってつけの食堂。のれんをくぐって声をかけても返事はなし。台所の水道はじゃんじゃん滝のように出しっぱなし、黒光りするガスコンロの奥には薪のカマドまであって、これまた大衆食堂としては理想的なメニューと値段の札が微風に揺れています。無いのは人の気配だけ。心の底から残念に、あきらめかけて外に出ると道の反対側で洗濯物を干すおばちゃんがこっちを向いてキョトンとされているではないですか。
「あの・・・ご飯たべれますか?」
「ハイ、食堂だもの」

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それから後はお察しの通り、強気で商売っ気なしのおばちゃん(佐藤みさ子さん、八十歳)と、役場が休みの日曜日で客が来るもんかと決めつけている所に、ひょっこり訪れた客とのあまり噛み合わない会話の間に親子丼が出来上がり、おばちゃんはまた興味なさ気に台所へ戻っていく。
とにかく、親子丼は抜群に美味しかったこと。「しまのや」という名前は先代のおばあちゃんの名前だったということだけは、ご紹介しておきます。
バイパスをビューんと走ったのでは決して味わえない、のんびりした日之影の魅力、一度味わって欲しいなぁ。

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