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ひむか共和国の話題

ひでじビール

Posted on 2014-07-10

延岡市

僕らがビールを作るんじゃない。
酵母が働きやすいようにお世話に徹するだけです。

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2006年以降 延岡のひでじビールが本当に美味しくなったのには 単純な理由がありました。

「正直言って、以前のひでじビールは旨くなかった。」

意外にも製造責任者の片伯部智之さんはそんな事を言った。それは、今のビールに対する自信の表れ。なぜ以前は旨くなかったのか、どうやって全国でも屈指のクラフトビールメーカーに変身したのか?
その答えは、実は単純。足し算ではなく引き算の努力でした。

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1996年、全国的な地ビールブームの中『ひでじビール』は誕生した。ドイツ式の設備と技術で醸造を続けてきたが、本当に美味しいビールはなかなか作れない。十年の試行錯誤の末にたどり着いた結論が、日本の気候、環境のもとで、ドイツと同じやり方では美味しいビールは出来ないということ。
目に見えない雑菌が味や香りを悪くしているのではないか?ビール作りで最も大切な酵母の性質が安定していないのではないか?片伯部さんたちはそう考え、工程を根本的に改善した。
発酵タンクや原料が通る配管を分解して滅菌、数時間かかるその作業を仕込みの度に丁寧に繰り返す。
味と香りを決定づける酵母菌も少しの変化も許さないように自社で純粋培養するようにした。
ビール作りの最もシンプルで最も大切な部分だけを残して、そこに収束して行く努力の結果、本当に美味しいビールを生みだすことに成功した。2009年には主力の『太陽のラガー』が国内の地ビール二大コンテストで金賞を受賞し、やっと順風が吹き始めたと思われた矢先、新たな危機が起こる。
2010年、親会社がビール事業から撤退することを決めたのである。
このまま、ひでじビールが消えて行くのかと誰もが思ったが、社員たちのビール作りに対する情熱がそれを許さなかった。永野時彦(現社長)を中心に社員が団結、無一文からのスタートだったが、様々の支援や協力を得て新会社を設立、『ひでじビール』を守ったのだ。一度は「美味しくないビール」のイメージがついてしまった『ひでじ』というブランド名にこだわるのは、これから本当に美味しいビールをここで作り続けて行く事への覚悟の表れ。

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瓶詰めの太陽のラガーをグラスで飲む時には、最後に瓶を揺すって、底に眠っている酵母をグラスに注ぐ。黄金色のビールは少し白濁し酵母たちが目を覚ます、そこを美味しく飲み干す。
それがひでじビールを作ってくれた酵母たちへの敬意と感謝を表す流儀。片伯部さんは最後にそう教えてくれた。

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