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ひむか共和国の話題

諸塚でやま学校しよう!

Posted on 2014-07-10

諸塚村

働く、食べる、ただそれだけの小さな旅はいかがですか

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第129回目のやま学校に同行した。今回の参加者は7名、5歳の子ども2人、龍胆君と太麒君、中学生の幸之介君とそのお父さんたち3名。定年後は頻繁に参加するようになったという諸塚やま学校常連の横山さん。
東京からIターンして諸塚村観光協会で働く田邉薫さんがリードし、同じく村外から来ているスタッフと一緒に過ごす一泊二日の山暮らし体験である。

まず始めに毎年恒例の田植え。地元の田原忠二おじさんが準備してくれた田んぼと苗、赤黒く実る古代米と普通の米を縞模様になるように植えていく。はじめは余裕で始まった田植えだったが、強い日差しの中、半分を終えた頃には皆無口、子ども達もお父さん達もスタッフもただ黙々と労働する集団となっていた。
植え終わってようやく安堵の表情を浮かべる人間を田んぼの横の池からイモリやメダカやオタマジャクシが余裕の視線で眺めている、そんな気がした。横を流れる川から涼しい風が吹いてきて、頭の上にはトンビが音もなく輪を描いていた。

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夕方からは場所を移して梅ちぎり。『へいだの里』は平田組という地区の自治組合が管理する古民家の宿泊施設。隣に住む増田富子おばさんと一緒にたわわに 実った梅を収穫、山のように穫れた実のヘタを取る下ごしらえをしながら、お父さん達は庭先に座りこんでゆっくり話をする。その一人、もう何度も参加してい るという片山さんはこう言った。
「十二年前から諸塚に縁があって通っているけれど、一度だって嫌な思いをした事がないんです。ここに来ると、日頃は切れている何かとつながれる気がします。」

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辺りが薄暗くなる頃には質素な食事が出来上がる。今夜は特別に最年長の横山さんが釣り上げてきたヤマメの塩焼きが飯台を賑やかにした。
両手を合わせて「いただきます」心の底からその言葉が素直に出てくる。そうか、この瞬間のために今日の一日があったのかもしれない。小さい二人も、時間はかかったけれど苦手だった椎茸も残さずきれいに平らげた。

何の飾りもないやま学校に多くの人が惹きつけられる理由も、田邉さんたちがこの村に住み続ける理由もその辺にあるのかもしれない。

食事の後、蛍を見に行った皆と別れて帰路に車を走らせたとき、片山さんが言っていた言葉を思い出した。
「夜になると向こうの山に点在する家の明かりと、星の区別がつかなくなるんです。」
諸塚はそんな村です。

『諸塚でやま学校しよう!』に関する情報は>>諸塚村観光協会

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