天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』

2015-07

最近、行っていますか?喫茶店

Posted on 2015-07-01

0IMG_0325

カラン、コロンとベルの鳴る木製のドアを引いて店内へ。そこには決まって冷んやりとしていて、しかも香ばしい空気と有線放送の音楽が漂っている。
このページをめくった四十代以上の方なら殆んどの人がノスタルジックな気分と共にこう思うに違いない。
「最近、行ってないなぁ、喫茶店。」

0IMG_0342

延岡には、そんな郷愁をそそる喫茶店が意外に多く存在します。その殆んどは昭和から平成に時代が変わろうとしていた頃、漫画や雑誌、テーブルゲームが置 かれ、若者達が少し大人な自分に酔いしれながら「レイコー」と呼ばれたアイスコーヒーや、どうしても最後の一粒がスプーンですくえずに思わずカチャカチャ お皿を鳴らしては彼氏の前で赤面してしまった「ピラフ」や、あま〜いクリームにほろ苦いチョコレート、こんなに美味しいものがこの世にあるの?とさえ思っ た「パフェ」などを注文していた頃に開店したり、経営を引き継いだお店たちです。

0IMG_0296

あれから三十年、今やインターネット、スマホ時代コンビニでお にぎり、 入れたてコーヒー。喫茶店という言葉は耳にする機会をめっきり減らし、コーヒーを飲むのは背の高いイスに座り人通りに面したガラスに向いてイヤホンで音楽 を聴きながら、というスタイルが普通になってしまった感さえあります。
でもね、どっこい生きている喫茶店に久しぶりに行ってみると、きっと皆さ ん思い出すはず。そこに流れているのは、バタバタと慌ただしい時間ではない。とっぷりとした革の椅子に深く沈み込み、オレンジ色の照明の優しさに包まれ、 たった一人でも、気のおけない相手とでも、どっちにしたってゆったりと、他の誰のことも気にせずに自分だけの贅沢な時間を過ごすことが出来る、至福の時間 を買うところ、それが喫茶店であることを・・・

0IMG_9872

亜珈は昭和五十年代から現在まで、ずっと変わらずに多くのお客さん達に愛され続けている喫茶店。大きな会社やショッピングセンターの近くにあるという条件もあるのかもしれないが、ランチの時間ともなると一階と二階の席が埋まるほどの人気です。

山本さんご夫妻は、仕事の合間の休憩や、時には大事な打ち合わせを兼ねて訪れるお客さん達に、ゆったりくつろげる空間を提供するのと同時に、まるで大切な 家族に食事やコーヒーを作ってあげる気持ちで接しているよう。シンプルだけど一から手作りする料理もその気持ちの現れ。単身赴任のサラリーマンには野菜を たっぷりとってもらいたい。趣味の話がしたいお客さんにはカウンター越しにゆっくり話し相手になる。

時々、常連さんが入ってきたかと思 うと店内を通りすぎて軽く手を上げながら裏口から出て行く。どうやら、店が玄関を構える路地と裏口が面しているバス通りとの連絡通路にもなっているようで す。そんな様子をご夫婦はニコニコ見守る。あぁ、この喫茶店は、どんなにコンビニが増えても、流行のカフェが周りに出来たとしても、いつまでも残っていく のでしょうね。

0IMG_0381

0IMG_0331

延岡の愛すべき喫茶店、お気に入りの一軒を自分の足で見つけるのも面白いと思いますよ。

0IMG_0358

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed