天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』 天孫降臨ひむか共和国_情報誌『himuka』

2014-11

民宿『まろうど』

Posted on 2014-11-03

0IMG_8310

0IMG_8490

宿泊は秋元の民宿『まろうど』
「まろうど」とは客人という意味。
秋元集落の奥まった山の斜面に建つ古民家の宿は、ここを運営する飯干淳志さん一家の住居でもあり、どぶろく『千穂まいり』を醸造したり、高千穂の市街地でスイーツ店『ansoreiyu』を経営したりする『株式会社高千穂ムラたび』の拠点でもあるのです。

0IMG_8369

家族の宿

古民家をリフォームした食堂には仏壇やご先祖様の遺影がそのまま置かれているし、玄関のホールには大きな梁が黒光りしている。
隣のダイニングでは、つい3週間前に産まれたばかりの甚咲君が泣き声を上げ、従兄弟の小学生拓海君がお母さんの綾佳さんと、ひいおじいちゃんの光雄さんとテレビを見ている。そこにインターンとして住み込みで働く鳥取大学3年の神崎恵里さん‥‥他に飯干家の三女で甚咲君の母であり、『ansoreiyu』の店長でもある絵里子さん、その旦那さんの佐伯勝彦さん‥‥なんとにぎやかな家だろう、‥‥‥ふぅ。

0スクリーンショット 2014-11-03 18.56.18
どぶろく造りの責任者の佐伯さんは、もともとは町外出身の警察官。高千穂の交番に勤務していた時に淳志さんと縁があり、どぶろく作りの立ち上げから手伝うこととなった。そして今は飯干家の一員。お酒はあまり飲めないので、自分も楽しめるようにと開発したアルコール無しの米発酵飲料『ちほまろ』は人気商品になった。ここでは家族みんなで協力して、新しいものが次々と産まれているようです。
もちろん、民宿もみんなで協力して‥‥‥
埼玉県から6名のお客さんが到着すると、裏方として台所を切り盛りする飯干家のおかみ、真弓さんが、こんな山深い里とはとても思えないくらい上品な創作料理を盛りつけ始めました。

0IMG_8338

0IMG_8347

0IMG_8380

0IMG_8429

0IMG_8359

フルコースにびっくり
オードブルに秋元のゴボウのバルサミコソテー、ウドの生ハム巻き。おからの和え物には粉チーズを、さっき庭先で摘んだばかりのシソの実やウドの花のてんぷらは釜炒り茶の塩でいただく。日之影の栗のポタージュは「超」が付くほどの絶品。メインは高千穂牛の煮込み。デザートの栗のケーキが運ばれてくる頃には、全員至福の笑みと共に意外の顔。
「こんな美味しいごちそうが出てくるなんて‥‥びっくりです。」
そういえば夕方、話を聞いたとき淳志さんは言っていました。
「役場に在職していた頃、ヨーロッパを見て歩くチャンスをいただいた。そこには地域の歴史や資源を活かして多くの人が訪れている魅力的な町があった。私は今、この秋元の資源を活かして新しいムラの魅力をデザインして、実践しているところなんです。『田舎の宿』を想像して来られるお客さんたちの期待を、良い方に裏切ること。それが本当に満足してもらえるという事でしょう。」
0IMG_8531

0IMG_8514

0IMG_8592

0IMG_8516

0IMG_8458

0IMG_8384

0IMG_8507

0IMG_8579

0IMG_8628

0IMG_8630
淳志さんのプランはまだまだ始まったばかり、この素敵な家族を中心に、新しいムラの魅力はどんどん大きくなっていくでしょう。『まろうど』に泊まると、そんな未来も見えてくる。ただ美味しいだけではありませんでした。

0スクリーンショット 2014-11-03 18.56.32

民宿 まろうど
宮崎県西臼杵郡高千穂町向山6604
電話:0982-72-7226
http://takachiho-muratabi.com

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed

 

秋元集落へ

Posted on 2014-11-03

さて、本日の最終目的地、高千穂町の秋元集落に入ります。国道218号からはそれほど遠くなく、対向車に気をつけながら車でゆっくり走っても20分はかかりません。集落の入り口は水車が目印。

小さい流れに沿うように30軒余りの家が点在するこの地区の住民はみんな飯干という姓。「飯干さん!」と呼ぶと皆が振向く。
そこで各戸には「いろはにほへと‥」の『かな番地』と屋号がついている。どうりで、無人販売所の商品にはそれぞれに「いろは」の文字と値段の書かれた札が貼られ、集金箱らしい木の箱にもお金を入れる為の穴がたくさん。これで、品物を出した人に間違いなく売り上げが届くシステムなんですね。

0IMG_5948

回収率100%以上
地元でとれた野菜だけでなく、米まで売られているこの無人販売所『いろはや』では、売れた商品の金額以上のお金が集金箱に入っている事があるそうです。
つい多めに入れてしまうのか、間違いなのか分かりませんが、少なくともズルをしようなんて気持ちにはなれない雰囲気が秋元には満ちていました。

0IMG_5953

0IMG_5949

0IMG_5951

古民家のめしや『しんたく』で昼食。
小麦から自分たちで育てた純自家製のうどんは懐かしく素朴な味わい。

隣の席に座っていた若い女性は山口大学の学生さん、卒業論文のフィールドワークで秋元の人たちの暮らしを調査しているという益村澪さん。遠くからでも人を惹き付ける魅力が秋元にはあるらしい。
『しんたく』代表の飯干貴美子さんも交えて秋元の話をしながらくつろぐ間に、他のお客さんたちも数組入れ替わりで食事をして行った。

貴美子さんたちがここを立ち上げた時に願ったこと、「よそから訪れた人が気軽に寄れて、そこに地元の人たちも集まって、皆が交流できる場所を作りたい。」という思いは、着実に形になりつつあるようです。

0IMG_8302

0IMG_8299

0IMG_8264

0IMG_8241

0IMG_8291

0IMG_8240

0IMG_8284

パワースポット『秋元神社』
更に進む。秋元集落の一番奥、背後の断崖と巨木に囲まれてひっそりとたたずむ小さな社がある。境内には御神水が湧き出し、拝殿が鬼門(北東)を向いていることから大きな力が宿ると言われる秋元神社。車一台がやっと通る細い道の先、飾り気のない質素な小さい神社だけど、確かに、たくさんの人が訪れるパワースポットと言われるだけの神聖な空気に包まれていました。

0IMG_5960

0IMG_5957

0IMG_5980

0IMG_5970

0IMG_5986

川沿いの道を少し上流へ行った橋の上で、熊本からの釣り人がつり上げたかわいいヤマメ。その色の鮮やかさに驚かされて思わずカシャリ。
この天然の美しさも、人を引きつけて止まない秋元の魅力の象徴のような気がしました。

0IMG_6032

0IMG_6037

0IMG_6045

古民家のめしや しんたく
宮崎県西臼杵郡高千穂町向山秋元
電話:090-8224-7398または090-5087-7793
営業時間:11:00〜15:00 不定休

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed

 

「栗がわらう」って、知ってましたか?

Posted on 2014-11-02

「栗がわらう」って、知ってましたか?

0IMG_6551

0IMG_6330

高千穂から国道218号を東に向かい、日之影町に入るとすぐに巨大な日本一長いアーチ橋、『天翔大橋』が目に飛び込んできます。
橋の向こうは向山地区と呼ばれ、橋が出来るまでは文字どおり深い谷に隔てられていた、向こうの山の地域。4ページの写真のようにマチュピチュの空中都市を彷彿とさせる農村が点在し、絶景が続きます。

通りがかりに栗を拾うおばあちゃんに話かけてみる。馬崎エイ子さんは七十七歳、夫婦で育ててきた栗を今は一人で収穫する最盛期。

「ほら見てん、あっちも栗がわろちょんなる。」

どうやらイガがはじけて実が顔を出した状態を言うらしい。汗だくの顔をほころばせて笑うおばあちゃんの顔を見ていたら納得できました。

0IMG_6545

0IMG_6575

0IMG_6484

もう一人笑顔のはじける元気な人、日之影の栗を活かすため、全国で飛ぶように売れる栗きんとん『栗九里』を作る甲斐喜夫社長。

「地元の農家さんから栗を少しでも高く買えるように付加価値をつけて売りたい。」という思いから、美味しい栗きんとん作りを研究し、全国に営業して、今では北海道の顧客もいる。  高齢化や跡取り不在で維持が出来なくなった畑は栗の木ごと借り受け、管理と収穫を行って賃料を支払う。そうすれば将来、後継者が帰って来た時すぐに生きた畑としてお返しできるから。栗きんとん作りは日之影の栗を守って行くために興した事業なのです。

最盛期のこの時期には50人もの人を雇い、次々に持ち込まれる栗を加工する。手作業で渋皮を除き、粒をあえて残して食感にこだわり丁寧に作られる栗きんとんは、リピーターから何週も先の分まで予約が入るほどの人気。  なかなか手に入らない『栗九里』だけど天翔大橋を渡ってすぐの、「マロンハウス」を訪ねて行けば笑顔で譲ってもらえるかもしれません。  食べればあなたも笑顔になる事受け合いです。

日之影では栗が笑う、人も笑う。

0IMG_6441

0IMG_6477

0IMG_6339

0IMG_6358

0IMG_6404

 

0栗きんとん棒

0栗きんとん切り

マロンハウス・甲斐果樹園

宮崎県西臼杵郡日之影町岩井川642

電話・FAX:0982-72-7422/0982-72-2223

 

 

 

 

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed

 

日本一の鉄道橋の真ん中で 膝がカクカク

Posted on 2014-11-02

0IMG_9517

大人気、スリル満点

高千穂で、人気のアクティビティを体験する。2005年の台風災害で廃線となった高千穂鉄道の一部を、スーパーカートと呼ばれる小さな車両に乗って走る『高千穂あまてらす鉄道』。
むき出しの荷台のような座席に座って二つのトンネルや爽やかな森をゆっくり通り抜けて行きます。

鉄道橋としては日本一の高さ(105メートル)の高千穂鉄道橋を渡る時には、「そ、そんな簡単に行ってしまうの?」と、さすがに膝がカクカク‥‥

0IMG_9606

 

0IMG_9436

トンネルの中ではこんな演出も・・・

0IMG_9441

0IMG_9475

0IMG_9648

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed

 

おいしい景色は美しい

Posted on 2014-11-02

五ヶ瀬〜高千穂〜日之影へ

ルート218を行く 絶景と秋の恵みにつつまれる小さな旅のレポートです。

0向山景色

map

酸っぱいブドウでフランス気分

0茶畑

熊本県から宮崎県北への小さな旅、その玄関口になるのが、阿蘇の東側に位置する県境の町五ヶ瀬町です。国道218号線で宮崎県に入ったらすぐに、五ヶ瀬ワイナリーを目指して左折します。しばらく行くと、そこは広大な高原の広がる桑野内地区。阿蘇も九州山地も同じ高さに見渡せて、ここが九州のど真ん中だということを感じることが出来る場所。秋の夕暮れにはきれいな夕陽が眺められる絶景ポイントでもあります。

今年の全国茶品評会で日本一の評価を得た『五ヶ瀬釜炒り茶』の茶畑がきれいな模様を織りなし、斜面に開かれた畑ではワインの原料になる小粒で可愛いブドウがたわわに実っていました。

0ぶどう

畑で収穫の準備をしていたお母さんに許可をもらって一粒食べてみると、酸っぱくてどこか懐かしい味。広々とした丘陵の眺めといい、爽やかな風といい、ん、なんだかフランスの田舎を旅している気分だぞ。

0ワイン

桑野内の最も見晴らしの良い場所に建つ五ヶ瀬ワイナリーではこの季節、できたてのワインが目にも美味しく出迎えてくれます。今夜の宿で飲む一本と、お土産にもう一本‥‥あ、時間はまだまだ午前中、夕陽を待っていたいけれど、それは次回の楽しみということで、さ、高千穂を目指して、一旦国道218号に戻り、一路東へ向かいます。

 

RSS Feed  Posted in ひむか共和国の話題 | Comments Closed